ピル
避妊法の一つである低用量経口避妊薬のことです。ピルはホルモンのバランスをコントロールすることで、排卵・受精・着床の各ステップで、避妊効果を発揮します。
①排卵への作用
ピルを飲むと脳は自分の卵巣からエストロゲンやプロゲステロンを分泌しなくてもよいと判断します。その結果、脳から分泌されるホルモンのFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)が減少するため、卵胞は発育せず、排卵も起こりません。
②着床への作用
黄体ホルモンの働きによって、子宮内膜が十分に厚くならず、着床しにくい状態になります。
③受精への作用
黄体ホルモンの働きによって、子宮の入り口(頸管)の粘液が濃くなり、子宮内に精子が入りにくくなります。
「吐き気、頭痛、おう吐、乳房の張り・痛み、不正性器出血」といった症状が、最初の1~2カ月の間に起こることがありますが、多くの場合は飲み続けるうちにおさまります。
現在のピルはホルモン量が非常に少ないので、血栓症はまれな副作用といわれています。ただしタバコを吸う人がピルを服用すると、血栓症になる危険性が高まりますので、ピル服用をきっかけにして禁煙にチャレンジしましょう。
ピルの服用を止めれば、1ヵ月後には約50%、2ヵ月後には約95%の方で自然な月経が回復します。正常な月経周期が回復次第、妊娠は可能です。
当クリニックで処方可能なピル
マーベロン | 3,080円(税込) |
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トリキュラー | 3,080円(税込) |
ファボワール | 2,970円(税込) |
ラベルフィーユ | 2,750円(税込) |
初回のみ内服指導料 | 2,200円(税込) |
緊急避妊薬(アフターピル)
避妊しないで性交した場合やコンドームが破れてしまったなど避妊に失敗した場合に行う避妊法です。無防備な性交後72時間以内に服用することで、避妊効果を示します。
なお、避妊効果は8割程度しかありませんので、通常行う避妊法としては不向きです。普段の避妊にはピルなど、より効果の高い方法を選びましょう。
レボノルゲストレル | 8,800円(税込) |
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月経移動
ホルモン剤を内服し、月経日を早めたり、遅らせたりすることが可能です。
早める場合
月経5日目までに受診をしてください。
遅らす場合
月経予定日の7日前くらいに受診をしてください。
月経不順の方はこの限りではありません。
費用 | 4,400円(税込) |
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ミレーナ
黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システムです。ミレーナには避妊効果がありますが、100%妊娠が防げるわけではありません。1年間に妊娠する確率は500人に1人(0.2%)です。
また、過多月経+月経困難症の治療薬としても用いられます(保険適応あり)。
装着の1ヵ月後、3ヵ月後、6カ月後、1年後、それ以降は状況に応じ、1年に1回以上の検診が指示されます。1年以上装着する場合は、異常を感じなくても以後1年に1度は検診を受けるようにしてください。
また、装着後5年を超えないうちに交換・除去する必要があります。
避妊目的で使用する場合(自費)
子宮内膜の増殖を抑え、内膜は薄い状態となり、妊娠の成立(受精卵の着床)を妨げたり、子宮の入り口の粘液を変化させて精子が腟の中から子宮内に侵入するのを防ぐことで避妊効果を発揮します。
過多月経、月経困難症で使用する場合(保険)
子宮内膜の増殖を抑え、内膜は薄い状態となり、月経量を減少させるとともに月経痛を軽くします。
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兵庫県尼崎市長洲西通1丁目4-15
ディアコート尼崎クリニックモール3階 F号室
06-6401-0188
- [院長] 松岡 亜希
- [診療科目] 婦人科・産科
- [アクセス]
JR尼崎駅 南口より徒歩3分
駐車場あり(割引あります)
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● | ● 9:15~ 13:00 |
● 9:15~ 13:00 |
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